「コーヒー浣腸」は健康に悪影響を及ぼす可能性が大

「コーヒー浣腸(かんちょう)」はデトックスに役立つとして人気があり、俳優のグウィネス・パルトロウがコーヒー浣腸キットを販売したり、イギリスのチャールズ国王が皇太子時代に毎日コーヒー浣腸を行う療法を支持したりしています。専門家からはリスクの指摘があるにもかかわらず、いまだに人気があるのは利点がリスクを上回るということなのか、キングストン大学の主任講師であるディーパ・カムダール氏が情報をまとめています。
Coffee enemas probably won’t detox your system – they’re more likely to cause you serious damage
https://theconversation.com/coffee-enemas-probably-wont-detox-your-system-theyre-more-likely-to-cause-you-serious-damage-252412
浣腸は通常、液体入りの袋を取り付けたノズルを直腸に挿入し、液体を絞り込んで直腸内の便を排出させるもので、便秘のときや手術の前、炎症性腸疾患など、腸管管理の一環として腸をきれいにするために使われます。
コーヒー浣腸は、20世紀初頭から第二次世界大戦後にかけて活動した医師のマックス・ゲルソン氏が生み出した「ゲルソン療法」の1つ。ゲルソン研究所はコーヒー浣腸を「肝臓と腸から毒素を排出するのを助けて、痛みを和らげる効果がある」と主張しています。コーヒーに含まれる化合物のカーウェオールやカフェストールが、毒素を排出する酵素の働きを高めるのだとのこと。また、カフェインが肝臓を刺激し、胆管を広げて胆汁の流れをよくすることも、毒素排出を助けるのだそうです。

しかし、カムダール氏によると、複数の研究で、ゲルソン療法にがん治療の効果があることを証明する証拠はないと示されており、定評のあるがん関連団体からも支持を受けていないとのこと。
プラセボ効果によって気分がよくなる患者がいる可能性はありますが、コーヒー浣腸に関しては有効性よりも副作用に関する報告のほうが多く、直腸炎や直腸熱傷の報告が挙がっています。
カムダール氏は、コーヒー浣腸によってカリウムが体外に排出され、電解質のバランスが崩れてしまって脱水症状や筋力低下、吐き気などが起きる可能性があると指摘しています。また、コーヒー浣腸を長期間続けると、腸の筋肉が衰えて便秘や腸の炎症につながることもあるほか、場合によっては腸内の善玉菌のバランスが崩れて、けいれんや下痢、腹部膨満感を招き、感染症リスクが高まるとも述べました。
カムダール氏によると、腸にはそもそも自浄作用があるので浣腸をする必要はなく、果物や野菜、全粒穀物、食物繊維の多い食事だけでも十分に消化器系の健康を保てる上に、がんのリスクを下げる可能性すらあるとのこと。

ただし、多くの成人は1日平均で19gの食物繊維しか接種していないので、毎日少なくとも30gは食物繊維を摂取するよう推奨しています。
また、コーヒーであれば、コーヒー浣腸をするよりもコーヒーを飲んだ方が健康に役立つ可能性が高いとのことです。
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in サイエンス, 食, Posted by logc_nt
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